PRを含みます

【初めてのキッズボルダリング】保護者は寄り添ったらいい?

登る人の属性あれこれ タイプあれこれ:年齢・性別・体格など

このサイト内の記事は、屋内ボルダリングについて、未経験・初心者の方の不安や疑問の解消に少しでもお役に立てばと思って書いています。ジムにより、人により、クライミングへの考え方は千差万別ですので、ここでの記事はあくまで私の体験からの一例として、ご参考までにお読みいただければ幸いです。

  • 子どもがボルダリングを始めたんだけど、保護者はどうしたらいいんだろう?
  • 何か気を付けることはある?

子どもがボルダリングを始めるとなった時、保護者としてどう関わったらいいのかというのは多くの皆さんが悩まれるところですよね。
ジムでたくさんの親子さんを見ていて感じることを書いてみたいと思います。

ただし、ジムにより課題傾向や方針・キッズスクールの有無を含め考え方は千差万別、そして「お子さんによりけり」の個人差がとても大きいテーマですので、当然すべての方に同じく当てはまるわけではありません。
あくまで、検討材料のひとつとしてお読みいただければ、と思います。

▼「ボルダリング」で検索!

もくじ

保護者として、どう寄り添ったらいいか

保護者さんの力は、本当に偉大です。
ジムスタッフとして多くのお子さんと接する中で、これを本当に実感することが多いのです。

お子さんが継続するか否かは、もちろんまずはお子さんがクライミングにハマるかどうかっていうことがあります。
が、何度か通って「楽しい!続けたい!」となったらもう大丈夫かと言ったら、それもまたそうじゃないんですよね。
保護者さんの寄り添い方も、子どもさんの継続のモチベーションや上達には大きな影響があるなと日々感じています。

例えば保護者さんがクライマーさんではないと仮定して、だいたいこんな感じ↓で分かれるんじゃないでしょうか。

  • 自分は登らないからクライミングのことは何も分からないし、子どものほうがよく知ってるから、自由に登らせてその間はスマホかなんかで暇つぶしして待ってる
  • 自分は登りはしないけど勉強してムーブなどの知識も深めた。ある程度アドバイスします。
  • シューズやチョークは良いものを使わせたいし、いろんなジムにもどんどん連れていって経験させたい。
  • 自分は登らないからよく分かんないけど、子どもが楽しそうに登ってるのを見てるのが楽しい。応援して、登れたら嬉しくて一緒に喜んじゃう。

そして、うちのジムの状況からの、めちゃめちゃ肌感の話ではありますが…

  • は本当によく見かける光景ですが、間違いなく一番お子さんが続かないのがこれ。特に登り始めてジムにも慣れて上手くなってきた頃に起こりがち。「口出しもしないほうがいいだろうし、もうルールも守れて危ないことも無いだろうし。」っていう意識が働いちゃうんだと思うんです。
    それはスポーツっ子の保護者だった経験からしてよーく分かりますが、子どもたち、どんな上手くなってもやっぱり何より保護者さんに見てほしいんだなと感じます。見てほしいというか『関心を持ってほしい』、かな。
    保護者さんがスマホとか見ちゃうことが続くと、お子さんのモチベーション、目に見えてダダ下がりします。
  • は、程度問題かなと思います。保護者さんの期待や入れ込みがお子さんの気持ちを上回ってしまうと、やっぱりお子さんにとってはプレッシャーのほうが大きくなってしまうみたい。
    アドバイスは、特にクライマーじゃない人からのものってちょっと違ってたりもします。下から見てるとできそうに見えても、実際課題に向かってる本人からすると無理な体勢だったり。単純に「やってないくせに簡単に言わないでよ」という反発の気持ちにも繋がりかねないですよね。実際に、言われたことを頑張ってみてもできないお子さんから「お父さん登ってないでしょ!」みたいに聞こえること、あります。
    でも、一緒に勉強したり動画を見たりして関心を持ってくれること自体はもちろんとっても嬉しいんじゃないかな。
  • 新しいシューズでもハイエンドシューズでもすぐ買ってもらえたり、週末は県外のジムにどこでも遠征!っていうご家庭も中にはあります。もちろんそれ自体が問題なのじゃなくて、危険なのは、お子さんにとってそれが「買ってもらって当たり前」「やってもらって当たり前」になってしまうこと。
    当然そうはならないご家庭も多いわけで、保護者さんが応援してくれているんだという感謝の意識は常に持ってほしい。(できないおうちが応援が弱いっていうことでは断じて無いですよ!)
    それは例えば、いつも楽しい課題を提供してくれているジムやセッターさんへの意識とか、周りで一緒に登って応援してくれているほかのお客さんへの意識とかにも繋がってるなーと思って見ています。周りへの感謝や意識が薄い子は割とクライミングへの飽きが早いことも。
  • 実は、何よりもこれが一番大事なんだなと感じています。見てるとこれが一番子どもたちが嬉しそうにしてるし、保護者さんも楽しそう!そして楽しいから続けるし、のびのび上達も早い感じがしています。①と同じく「詳しいことはよく分かんないから」がスタートでも、関心を持って関わり続けることは絶対に必要です。
    一緒に登ったり難しい話をする必要は全然なくて、「めっちゃすごいじゃん」「落ちそうなところをよく踏ん張った!」「こないだは怖いって言ってたのに今日はチャレンジしたね」っていうおしゃべりで十分なんだと思うんです。ジムでの待ち時間や行き帰りの道中、そんなたわいもないおしゃべりをぜひしてみてください。
    モチベーションが下がってたお子さんが、保護者さんがその点だけを心掛けるようにしてみたことでグーンと復活し、めきめき上達してあっという間に強化選手にまでなった例も見ています。

子どものボルダリング、気を付けてあげてほしいこと

小さい時から特定のスポーツだけ、ボルダリングだけに絞ってガンガンやり込むより、できるなら公園や原っぱで自由に走り回って身体をいっぱい使って遊んだり、いろんなスポーツを体験したりするほうが、全体的な身体能力の獲得・向上には良いと言われています。

まず大前提としてそのことを知ってくださった上で、ボルダリングをする時に気を付けるといいんじゃないかなということをいくつか書いていきますね。

あまりにも怖がっていたら、決して無理しないで

お子さんが「怖いからもう絶対に嫌だ!」と強く強く拒否しているようなら、けっして無理強いはしないで欲しいな、と思うのです。

高く足元が不安定な所に立つボルダリング。
上に登ると、下から見て想像するより何倍も怖いものです。大人でも怖く感じる高さ、小さなお子様にはその何倍にも感じます。
ジムでは、もちろん楽しんで登る子もたくさんいる一方で、「もういやだ!こわい!絶対に登らない!」という小さなお子さんの悲鳴のような声と、親御さんの「怖くない!登れ!」と少し怒気を含んだ声の応酬、という悲惨な状況を見ることも珍しくありません。

もちろん怖い中でも頑張って登れたらすごい成功体験に繋がるし、お子さん本人にも大きな自信になります。
でも、もし本当に恐怖を感じているところに「怖くない!ほら登れ!」とあんまりにも無理強いしてしまうと、「嫌だ、絶対にもう二度とやらない!」という“完全拒否”に繋がりかねません。
それってすごくもったいないなあと、見ていて思ってしまうのです。
今回は無理せずここまでにしておいて、もう少し学年が大きくなってからまたチャレンジしてみたら、今度は楽しく登れてクライミングが好きになるかもしれないのになあって。
高学年に向かっていくと背やリーチも伸びて、少し人生経験値も増え、怖さの感じ方がまた違ってきます。

「恐怖」という感情は、人間の危険回避のための防衛本能。
「怖くない」は無いです、大人でも怖いです。
どう頑張っても怖いもんは怖い。
その感情は、まず認めてあげて欲しいなと思います。
そして頑張れた時は、「ほら怖くなかったでしょ」ではなく、“怖かったけど頑張ったこと“をしっかり褒めてあげてください。

身体の状況をよく見て気を付けてあげて

子どもの身体って、大人とは全然違い、スポーツをした後に乳酸が溜まりにくいそうです。乳酸は生成されるけれども、分解されるのがとても速いとのこと。
だからどれだけ登っても体力無尽蔵のようにいつまでも動き続けられるし、疲れても次の日にはケロッとしてたりする。
それが、羨ましいところでもあり、怖さでもあります。

クライミングは、日常生活ではそこまで使わない関節や腱に大きな負担のかかるスポーツです。
“筋肉痛”で疲労を教えてくれる筋肉と違い、関節や腱はなかなか疲れを自覚することができず、痛みが出てきたときはすでに故障状態となっていることも。しかも、一度傷めてしまうとなかなかすっきり回復できなくなってしまいます。
大人の関節・腱と比べて小さくやわらかな子どもの関節・腱は、いくら体重が少ないとはいえ掛かる負担は大きいもの。
そしてそれをお子さん本人がなかなか自覚できません。

「今日も登りに行く!」「今日も!」と何日もぶっ続けでジムに登りに来たりする子もありますが、そんな時は保護者の方に「少し身体を休めたほうが良いですよ」とお話ししたりします。
たいてい「本人が疲れてないって言うので大丈夫です」と言われちゃいますが…

前述のように、子どもの身体は、疲れたという自覚を持ちにくいにもかかわらず関節や腱には大きな負担がかかっているもの。
その自覚のない疲れや負担が積み重なることで「オーバーユース」という状態になり、故障に繋がりかねません。
1日酷使したら1~2日関節や腱・筋肉を休ませることで「超回復」という状態になり、むしろ強くなると言われています。
お子さんは多分「疲れてないから登りたい」と言いますが、そこは大人が少しコントロールしてあげてください。
ジムでは、お子さんには「休息(レスト)を上手にとるのも上手いクライマーの技術なんだよ。」なんて、ちょっと自尊心をくすぐるような言い方をしてみたりします。そうすると受け入れてくれることもあるので。

また、小さいときから続けていく中で、中学生くらいで男女とも急激に身体が変わる時期がやってきます。
大人の身体に少しずつ近くなって、体重も重くなり、重心なども変わります。
その時にそれまでの体重が軽い身体のやり方で登り続けていると、身体に無理が積み重なり、故障に繋がってしまうこともあります。
どのスポーツでも難しい時期になりますが、大人に近くなった身体の使い方を習得し変化させていくことが大切になってきます。その時期は、しばらく前みたいに登れなくなってしまうかもしれません。
でも先を見据えれば、ここで身体と相談しながら少しずつ順応させておくことが大切。
「何で登れないの?前なら登れてたでしょう?」と言いたいところをグッと抑えて、様子を見てあげてください。
何か今までと違う…と、本人が一番戸惑っているかもしれません。

子どものうちから故障を抱えて登ることだけは避けたいもの。
本人は登ることに一生懸命でなかなか客観的に自分の身体の状態を見ることは難しいものです。
ぜひ保護者の方がよく様子を見て、必要なら休ませてあげるように促してみてください。

レストや状態に応じた変化も、上達のための大事な技術です。

心の変化もよく見て

小学生とかで始めた頃は楽しくて、学校以外の友だちと登るのも楽しいし、ジムでいろんな人と会えるのも楽しくて。
でも何年も続けていると「非日常」だった楽しさが薄れ「日常」になっていきます。
そうなってもずっとクライミング大好きな子ももちろんたくさん!

でも、例えば中学生になって、友だちの数もぐんと増えて、行動範囲が広がって…
自分だけの世界を構築し始める頃、今までの世界よりも新しい世界がキラキラして見える時期もやってくると思います。
もしかしたら、その少し色褪せて見えているものの中にクライミングが入って見えてしまう子もいるかもしれない。

それも、しょうがない。「自分の世界の構築」の一環かもしれないのです。人間形成の過程です。
もしそれでクライミングから少し気持ちが離れて登ることに集中できなくなってしまうなら、一度離れてみるのも一つ。
無理に「だってずっと続けてきたのに」「もったいない」という周りの気持ちのほうが本人の気持ちより上回ってしまったら、もう本人は「好き」に戻れなくなってしまうかもしれません。
なら、今はいったん離れたって。
クライミングはまた、いつでも戻れるんです。またやりたいなってなった時はいつでも、それが大人になってからでも戻れる。
それはクライミングのいいところだと思うんです。

本人の気持ちに目をつぶって、無理に続けることは…。
ジム側の人間の私としては、完全にクライミングから気持ちが離れてしまうことは寂しいなと思います。
「楽しかったな」という気持ちが少しでもどこかに残っていたら、いつかまたもしかしたら復活することもあるかもしれません。

登る姿を見てあげてください

ジムでの様子を見ていて、子どもたちにとってはやっぱり『保護者の方が関心を持って登る姿を見てくれていること』こそが一番の応援になるみたいです。
アドバイスじゃなくて、関心と応援です。
子どもにフワッと生まれた小さな種のような「楽しい」という気持ちに、ぜひ保護者の方の笑顔で栄養と水やりをしてあげて、一緒に大きく育ててあげてください。

下記のサイトでは、「ボルダリング」で検索すればいろいろ出てきます。
ここに登録されている施設はアミューズメント施設やアスレチック施設から専用ジムまで幅広く、例えばボルダリング専用ジムも初心者の方大歓迎!で入りやすいところが多いと思います。
調べて、ぜひ行ってみてくださいね。

楽しい時間を!

\ボルダリングジムもたくさん載ってます!/

yamco

クライミング未経験・高所恐怖症・運動不足の主婦が、まさかのジムスタッフになり数年経ちました。
もともと無知だった私だからこそ分かる初心者の方の不安や疑問について、ジムスタッフとしての視点も交え、お伝えできればと思います。どなたかの参考になれば幸いです。

yamcoをフォローする
タイトルとURLをコピーしました