
- ボルダリングを始めてみたいけど、ジムって男の人が多いのかな?
- ストイックな環境に女性がひとりって、場違い?
- 女性も男性と同じことをするの?
- パワーが無いけど大丈夫かな?
そんなふうに不安を感じて、なかなかジムの扉を開ける勇気が出ない方も多いと思います。私の働いているジムでも「○年間悩んで、やっと勇気を出しました」という女性の方が来られることも。
でも、実はボルダリングって、女性も楽しめる要素がたくさん詰まったスポーツなんです。
見た目の印象よりずっと自由で、のんびりと自分のペースで楽しめる。ジムでは、皆さんの想像よりずっと穏やかな時間が流れていることが多いと思います。
そしてどこのジムも、「もっと女性にも続けてもらいたい!」と本気で思っているんですよ。
このページでは、「ボルダリングに興味はあるけど不安もある」あなたのために、
女性が安心してボルダリングを始められる理由をわかりやすくお伝えしていきますね。
もくじ
女性が少ないのは、続ける人が少ないだけ。本当はどこのジムも切望しています!
「ボルダリングって、パワーが要りそうだし、ジムの中はマッチョな男性ばっかりじゃないのかな…」
そんな印象を持っている方も多いかも。実際どこのジムでも男性の方が圧倒的に多いと思います。
でも実は、「最初にジムに来る人」は、男女ほぼ同じくらいなんです。女性もたくさん体験に来られます。
実際にうちのジムでも、体験プログラム自体に参加される方は圧倒的に女性が多いです。
違いはそのあと。「続ける人」の割合が、男性の方が多い。それだけなんです。
なぜ女性の継続率が低いのか――
理由はさまざまですが、たとえば「やっぱりパワーが要るなあ…」とか、「男性はスルスル登るからやっぱり女性には厳しいんだ…」などと感じてしまうことがあるのかもしれません。
正直なところ、ジムスタッフである私も最初は、登るたびに“無理かも…やっぱり向いてないかも…”ってつぶやいてました(笑)
また、女性は結婚や出産などの生活環境の変化が影響がより大きいことも挙げられると思います。
でも、これだけは声を大にしてお伝えしたいんです。
どこのジムも、女性にももっと来てほしいと思ってるし、長く続けてもらいたいと本気で願っています!
女性がボルダリングを続けてくださることは、ジムスタッフにとっても常連の皆さんにとっても嬉しいことなんです。
レディースデーが有るジムが多いのもそういう理由から。
なので、「女性は少ない=歓迎されていない」ではなくて、「女性ももっと続けてほしい!」という現場の声がある、ということをぜひ知っておいてくださいね。
「ボルダリングジム、常連さんが怖そう…」→実はそんなことないです
ボルダリングジムに行きたいけど不安を感じている女性の方から、
「知らない人ばかりの中に、初心者がひとりで入っていくなんて無理…」
「常連さんの輪ができていて、浮いちゃったらどうしよう…」
「女性の初心者がひとりでジムに行くって変に思われるかな?」
そんな不安な声が聞かれることも多いです。
私も最初はそうでした。
未経験の、しかも中年のおばさんがジムスタッフとして受付に立つのですから、「なんだこのおばさん何も知らないくせに」とかって思われてるんじゃないか、常連の皆さんにウザがられてるんじゃないかって、ジムに入ってしばらくの間ずっとずっと不安でした。
でも実際には、クライマーの方って本当に優しい人が多いんです。
「ひとつの課題に長い時間かけてイライラせずじっくり取り組める人たち」=「長くクライミングを続けている方たち」なので、穏やかでのんびりした方が多い感じがします。もちろん全員ではないですけどね。
それに、ボルダリングは「登れないことが当たり前」のスポーツ。初心者に対して冷たいどころか、常連の皆さんも本当は心の中で応援してるんですよ!
ただ一人で黙々登りたいタイプの方もあるので、あんまりグイグイ話しかけると引かれちゃったらマズいしな…などと考えたりしています。
「その課題、このポイントに足を置くと行けたりするかも」とさりげなく教えてくれたり、「ガンバ!」「お〜、ナイス!」と声をかけてくれる方もいます。
もちろん、話しかけられたくないときは無理に話さなくても大丈夫。
ボルダリングは、ひとりで黙々と楽しめるスポーツなので、自分の距離感で楽しめる自由さも魅力のひとつなんです。
イメージは「グループでワイワイ」かもしれませんが、実は静かに自分のペースで課題に向き合っている方も多いんです。1人で来てる人が圧倒的に多いですしね。
ジムの空気って、思っているよりずっとのんびりしていて、ピリピリした雰囲気とは無縁。
女性の初心者がひとりで来ても、全然浮いたりなんてしないですよ!
ボルダリングはパワーだけじゃない!いろんな要素で楽しめます
「そうは言っても、ボルダリングって腕の力が強い人じゃないと難しいでしょ?」
と思っちゃいますよね。壁をあんなにスルスル登っていくなんて。
でも実はそれ、大きな誤解なんです。
確かに、腕の力が有ると無いとでは違いの出る課題(ルート)も無くはありません。
でも、上級者ほど、“力任せでは限界がある”ことをよく知っています。
ボルダリングに大切なのは、筋力だけではありません。むしろそれ以外の要素――
たとえば、
- ホールドの位置を見て自分の体の動きを想像できる「観察力」
- ムダな動きを省いて自分にとっての最善の動き方を思いつく「発想力」
- 足場の悪いところで身体を安定させる「バランス感覚」
- しなやかに身体を使い足も高くあげられるような「柔軟性」
- 足をしっかり使い効率よく動ける「重心の使い方」
こうした要素も上達にはとても重要になります。
そして実は、女性の方が自然に身についている要素も多いんです。
柔らかい体や、丁寧に動ける感覚は、登りにすごく活きてきます。
また、筋肉が少なめ=体重が軽いことが、重力の影響をもろに受けるボルダリングでは有利に働くことも多いです。
筋力の無い女性や子どもたちが登れるのも、そういう要素もあります。
例えば、ベンチプレスを毎日やって上半身ムキムキの男性がどんどん登れるかというと、実は全然登れなかったりします。
筋肉が重すぎたり、筋肉によって柔軟性に劣ったりすることが多いから。
実際うちのジムでも、最初は彼氏より彼女のほうが登れちゃって気まずい空気…、なんてこともよくありますよ!
さらに、ボルダリングって「登り方の正解は無い」のが面白いところ。自分の体格やスタイルに合った登り方を見つけていく“自由さ”があるんです。
ジムで見ていても、「えっ?そうやって行く?すごい!」と予想外の登り方をする人もいて、同じ課題でも登り方は千差万別、見ているのも面白いです。
力がないからこそ、自分の体をどう動かすかを工夫する。
その試行錯誤がうまくハマって登れた瞬間の達成感は、ほんとに格別!
力が無く平均身長の低めの女性だからこそ、早いうちから課題攻略のためにいろいろ工夫する場面に遭遇し、パワー以外の「技術」を身に付けられると言えます。それって実は特権なのかもしれないって、最近思うようになりました。
パワーに自信がなくても大丈夫。
あなたの持っている「しなやかさ」や「感覚」が、ちゃんと武器になりますよ。
“男性と同じ”じゃなくていい!あなたのペースで楽しむボルダリング
「筋力がないから男性みたいにスイスイ登れない…」
そう感じてしまう気持ち、よ-くわかります。ですが、ボルダリングは誰かと競うスポーツというより、「自分自身としっかり向き合う」スポーツです。
周囲のスピードに惑わされず、あなたはあなたのペースで成長すればいいだけ。
失敗を重ねながら少しずつクリアできたときの喜びこそが、ボルダリングの醍醐味です。
だから、「男性と同じ」を目指す必要はまったくありません。
あなたらしいペースで、あなたらしい楽しみ方を存分に見つけてみてください!
不安があっても大丈夫。ジムは、あなたを待っています
ボルダリングに興味はあるけど、
「女性ひとりで行って浮かないかな?」「パワーが無くても大丈夫?」
そんな不安を感じるのは、当たり前のことです。
でも、そんな不安を超えた楽しさが、勇気を出して開いたドアの向こうにきっと広がっています。
ジムには、「女性にも来てほしい!そして長く続けてもらいたい!」という本音があります。
「どうぞいらしてください!」と、心から思っています。
不安があっても大丈夫。
最初の一歩さえ踏み出せば、その先には穏やかな世界と、じっくり自分に向き合える楽しい時間が待っています。
あなたの“やってみたい”気持ち、心から応援しています。
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