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【初めてのキッズボルダリング】保護者はどう寄り添ったらいい?

登る人の属性あれこれ タイプあれこれ:年齢・性別・体格など

このサイト内の記事は、未経験・初心者の方に向けた内容です。
屋内ボルダリングへの不安や疑問の解消に、少しお役に立てられれば幸いです。ジムにより、人により、クライミングへの考え方は千差万別ですので、ここでの記事はあくまで私の体験からの一例として、ご参考程度にお読みください。

  • 子どもがボルダリングを始めたんだけど、保護者はどうしたらいいんだろう?
  • 何か気を付けることはある?

子どもがボルダリングを始めるとなった時、保護者としてどう関わったらいいのかというのは多くの皆さんが悩まれるところですよね。
ジムでたくさんの親子さんを見ていて感じることを書いてみたいと思います。

ただし、ジムにより、人により、課題傾向や方針・キッズスクールの有無を含めクライミングについての考え方は千差万別。
そしてこのテーマは「お子さんによりけり」の個人差がとても大きいですので、当然すべての方に同じく当てはまるわけではありません。
あくまで、検討材料のひとつとしてお読みいただければ、と思います。

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もくじ

保護者として、どう寄り添ったらいいか

保護者さんの力は、本当に偉大です。
ジムスタッフとして多くのお子さんと接する中で、日々実感します。

お子さんが継続するか否かって、もちろんまずはお子さんがクライミングにハマるかどうかっていうことが大きいですが、何度か通って「楽しい!続けたい!」となったらもう大丈夫かと言ったら、そう簡単じゃないんですよね。
保護者さんの寄り添い方も、子どもさんの継続のモチベーションや上達に大きな影響があるなと感じています。

例えば保護者さんがクライマーさんではないと仮定して、だいたいこんな感じ↓で分かれるんじゃないでしょうか。

  • 自分は登らないからクライミングのことは何も分からないし、子どものほうがよく知ってるから、自由に登らせてその間はスマホかなんかで暇つぶしして待ってる。
  • 自分は登らないけど勉強してムーブなどの知識も深めた。ある程度アドバイスもします。
  • シューズやチョークは良いものを使わせたいし、いろんなジムにもどんどん連れていって経験させたい。
  • 自分は登らないからよく分かんないけど、子どもが楽しそうに登ってるのを見てるのが楽しい。応援して、登れたら嬉しくて一緒に喜んじゃう。

そして、うちのジムの状況からの、めちゃめちゃ肌感の話ではありますが…

  • は本当によく見かける光景ですが、間違いなく一番お子さんが続かないのがこれだなーと。
    特に、登り始めてジムにも慣れて上手くなってきた頃に起こりがち。「口出しもしないほうがいいだろうし、もうルールも守れて危ないことも無いだろうし。親があんまり見てないほうが子どもにとっていいのかな。」っていう意識も働いちゃうんだと思うんです。
    私もスポーツっ子の保護者だった経験があるので、「私この競技経験無いしな…口挟まないほうがいいし親が見てるのも嫌がるかな」という気持ちは本当によーく分かります。
    でも子どもたち、どんな上手くなってもやっぱり何より保護者さんに見てほしいんだなと感じることが多いです。口は出してほしくないけど関心は持ってほしい、ということだなと。
    保護者さんがスマホとか見ちゃうことが続くと、お子さんのモチベーション、目に見えてダダ下がりします。(中にはスタッフに「うちの親、ずっとスマホ見てるんだ…」と訴えてくる子もいます)
  • は、程度問題かなと思います。保護者さんの期待や入れ込みがお子さんの気持ちを上回ってしまうと、やっぱりお子さんにとってはプレッシャーのほうが大きくなって辛くなることもあるみたい。
    アドバイスは、特にクライマーじゃない人からのものってちょっと違ってたりもします。下から見てるとできそうに見えても、実際課題に向かってる本人からすると無理な体勢だったり。単純に「やってないくせに簡単に言わないでよ」という反発の気持ちにも繋がりかねないですよね。実際に、言われたことを頑張ってみてもできないお子さんから「お父さんは登ってないでしょ!」みたいに聞こえてくること、あります。
    でも、一緒に勉強したり動画を見たりして関心を持ってくれること自体は、もちろんとっても嬉しいんじゃないかな。
  • 新しいシューズでもハイエンドシューズでもすぐ買ってもらえたり、週末は県外のジムにどこでも遠征!っていうご家庭も中にはあります。もちろんそれ自体には当然問題はなく、どんどん応援してあげてください。
    どんどんお金を出せるご家庭ばかりじゃないわけで、単純にすごいなぁ~と思います。(できないおうちが応援が弱いっていうことでは、断じて、決して、絶対に無いですよ!)
    危険なのは、お子さんにとってそれが「買ってもらって当たり前」「やってもらって当たり前」になってしまうこと。保護者さんが応援してくれているんだという感謝の意識は常に持ってほしいな。
    それは例えば、一緒に頑張っている友だちへの意識とか、いつも楽しい課題を提供してくれているジムやセッターさんへの意識とか、周りで一緒に登って応援してくれているほかのお客さんへの意識とかにも繋がってるなーと思って見ています。お金をかけてもらうことが普通になりすぎていて周りへの感謝や意識が薄い子は、割とクライミングへの飽きが早いこともあるなと感じます。
  • 実は、何よりもこれが一番大事なんだなと感じています。見てるとこれが一番子どもたちが嬉しそうにしてるし、保護者さんも楽しそう!そして楽しいから続けるし、のびのび上達も早い感じがしています。
    ①と同じく「詳しいことはよく分かんないから」がスタートでも、関心を持って関わり続けることは絶対に必要です。
    一緒に登ったり難しい話をする必要は全然なくて、「めっちゃすごいじゃん」「落ちそうなところをよく踏ん張った!」「こないだは怖いって言ってたのに今日はチャレンジしたね」っていう程度のおしゃべりで十分なんだと思うんです。ジムでの待ち時間や行き帰りの道中、そんなたわいもないおしゃべりをぜひしてみてください。
    モチベーションが下がってたお子さんが、保護者さんがその点だけを心掛けるようにしてみたことでグーンと復活し、めきめき上達してあっという間に強化選手にまでなった例も見ています。

子どものボルダリング、気を付けてあげてほしいこと

小さい時から特定のスポーツだけに絞ってガンガンやり込むより、できるなら公園や原っぱで自由に走り回って身体をいっぱい使って遊んだり、いろんなスポーツを体験したりするほうが、全体的な身体能力の獲得・向上には良いと言われています。そういう研究結果もあるようです。

まず大前提としてそのことを知ってくださった上で、ボルダリングをする時に気を付けるといいんじゃないかなということをいくつか書いていきますね。

あまりにも怖がっていたら、決して無理しないで

お子さんが「怖いからもう絶対に嫌だ!」と強く強く拒否しているようなら、けっして無理強いはしないで欲しいな、と思うのです。

高くて足元が不安定な所に立つボルダリング。
上に登ると、下から見て想像するより何倍も怖いものです。大人でも怖く感じる高さ、小さなお子様にはその何倍にも感じます。
ジムでは、もちろん楽しんで登る子もたくさんいる一方で、「もういやだ!こわい!絶対に登らない!」という小さなお子さんの悲鳴のような声と、親御さんの「怖くない!登れ!」と少し怒気を含んだ声の応酬、という悲惨な状況を見ることも珍しくありません。

もちろん怖い中でも頑張って登れたらすごい成功体験に繋がるし、お子さん本人にも大きな自信になります。
でも、もし本当に恐怖を感じているところに「怖くない!ほら登れ!」とあんまりにも無理強いしてしまうと、「嫌だ、絶対にもう二度とやらない!」という“完全拒否”に繋がりかねません。
それってすごくもったいないなあと、見ていて思ってしまうのです。
今回は無理せずここまでにしておいて、もう少し学年が大きくなってからまたチャレンジしてみたら、今度は楽しく登れてクライミングが好きになるかもしれないのになあって。
高学年に向かっていくと背やリーチも伸びて、少し人生経験値も増え、怖さの感じ方がまた違ってきます。

「恐怖」という感情は、人間の危険回避のための防衛本能。
本能から沸き起こる感情なので、「怖くない」は無いです、大人でも怖いです。
どう頑張っても怖いもんは怖い。
その感情は、まず認めてあげて欲しいなと思います。
そして頑張れた時は、「ほら言った通り怖くなかったでしょ」ではなく、“怖かったけど頑張れたこと“をしっかり褒めてあげてください。

身体の状況をよく見て気を付けてあげて

子どもの身体って、大人とは全然違い、スポーツをした後に乳酸が溜まりにくいそうです。乳酸は生成されるけれども、分解されるのがとても速いとのこと。
だからどれだけ登っても体力無尽蔵のようにいつまでも動き続けられるし、疲れても次の日にはケロッとしてたりする。
それが、羨ましいところでもあり、逆に怖さでもあります。

クライミングは、日常生活ではそこまで使わない関節や腱に大きな負担のかかるスポーツです。
“筋肉痛”で疲労を教えてくれる筋肉と違い、関節や腱はなかなか疲れを自覚することができず、痛みが出てきたときはすでに故障状態となっていることも。しかも、一度傷めてしまうとなかなかすっきり回復できなくなってしまいます。
大人の関節・腱と比べて小さくやわらかな子どもの関節・腱は、いくら体重が少ないとはいえ掛かる負担は大きいもの。
そしてそれをお子さん本人がなかなか自覚できません。

特に始めたばかりでまだペースもできておらず、「今日も登りに行く!」「今日も!」というお子さんに言われるがまま「ハマっちゃったみたいで…」と何日もぶっ続けでジムに登りに来て何時間も登り続ける、というようなケースがあります。
そんな時は、保護者の方に「少し身体を休める日を挟みながらが良いですよ」とお話ししたりします。腱や関節への負担についても同時にお話しします。
それでもたいてい「本人が疲れてないって言うので大丈夫です」と言われちゃうんですが…「せっかくハマったのに、その気持ちを止めたくない」と思っちゃうんですよね。とっても気持ちは分かります。

でも前述のように、子どもの身体は疲れたという自覚を持ちにくいにもかかわらず、関節や腱には大きな負担がかかっているもの。その自覚のない疲れや負担が積み重なることで「オーバーユース」という状態になり、故障に繋がることだってあります。疲労骨折しちゃう子とかもいます。

1日酷使したら1~2日関節や腱・筋肉を休ませることで「超回復」という状態になり、むしろ強くなると言われています。
お子さんは多分「疲れてないから登りたい」と言いますが、そこは大人が少しコントロールしてあげてください。故障してしまったら結局ジムから一定期間離れざるを得ず、元も子もありません。
ジムでは、お子さんには「休息(レスト)を上手にとるのも上手いクライマーの技術なんだよ。」なんて、ちょっと自尊心をくすぐるような言い方をしてみたりもします。そうすると受け入れてくれることもあるので。

また、小さいときから続けていく中で、中学生くらいで男女とも急激に身体が変わる時期がやってきます。
大人の身体に少しずつ近くなって、体重も重くなり、重心なども変わります。
その時にそれまでの体重が軽い身体のやり方で登り続けていると、身体に無理が積み重なり、故障に繋がってしまうこともあります。
どのスポーツでも難しい時期になりますが、大人に近くなった身体の使い方を習得し変化させていくことが大切になってきます。その時期は、しばらく前みたいに登れなくなってしまうかもしれません。
でも先を見据えれば、ここで身体と相談しながら少しずつ順応させておくことが大切。「何で登れないの?前なら登れてたでしょう?」と言ってしまいたい気持ちをグッと抑えて、様子を見てあげてください。
何か今までと違う…と、本人が一番戸惑っているかもしれません。

子どものうちから故障を抱えて登ることだけは避けたいもの。
本人は登ることに一生懸命でなかなか客観的に自分の身体の状態を見ることは難しいものです。
ぜひ保護者の方がよく様子を見て、必要なら休ませてあげるように促してあげてください。

レストや状態に応じた変化も、上達のための大事な技術なんだと思います。サポートしてあげてください。

心の変化もよく見て

小学生とかで始めた頃は楽しくて、学校以外の友だちと登るのも楽しいし、ジムでいろんな人と会えるのも楽しい。
でも何年も続けていると「非日常」だった楽しさが薄れ「日常」になっていきます。
もちろん、そうなってもずっとクライミング大好きな子もたくさん!

でも、例えば中学生になって、友だちの数もぐんと増えて、行動範囲が広がって…
自分だけの世界を構築し始める頃、今までの世界よりも新しい世界がキラキラして見える時期もやってくると思います。
もしかしたら、その少し色褪せて見えている過去の世界の中にクライミングが入って見えてしまう子もいるかもしれない。

それも、しょうがない。「自分の世界の構築」の一環かもしれないのです。人間形成の過程です。
もしそれでクライミングから少し気持ちが離れて登ることに集中できなくなってしまうなら、一度離れてみるのも一つ。
無理に「だってずっと続けてきたのに」「もったいない」という周りの気持ちのほうが本人の気持ちより上回ってしまったら、もう本人は「好き」に戻れなくなってしまうかもしれません。
なら、今はいったん離れたって。
クライミングはまた、いつでも戻れるんです。またやりたいなってなった時はいつでも、それが大人になってからでも戻れる。
それがクライミングのいいところだと思うんです。

本人の気持ちに目をつぶって、無理に続けることは…。
ジム側の人間の私としては、クライミングから完全に気持ちが離れてしまうことが一番悲しいこと。
今はジムに来なくなることは寂しいけど、「楽しかったな」という気持ちが少しでもどこかに残っていたら、いつかまたもしかしたら復活することもあるかもしれないなって。
無理しないで、させないでほしいなと思ってしまいます。

登る姿を見てあげてください

ジムでの様子を見ていて、子どもたちにとってはやっぱり『保護者の方が関心を持って登る姿を見てくれていること』こそが一番の応援です。必要なのは、アドバイスよりも、関心と応援。
子どもにフワッと生まれた小さな種のような「楽しい」という気持ちに、ぜひ保護者の方の笑顔で栄養と水やりをしてあげて、一緒に大きく育ててあげてください。

下記のサイトでは、「ボルダリング」で検索すればいろいろ出てきます。
ここに登録されている施設はアミューズメント施設やアスレチック施設から専用ジムまで幅広く、例えばボルダリング専用ジムも初心者の方大歓迎!で入りやすいところが多いと思います。
調べて、ぜひ行ってみてくださいね。

楽しい時間を!

\ボルダリングジムもたくさん載ってます!/

yamco

クライミング未経験・高所恐怖症・運動不足の主婦が、まさかのジムスタッフになり数年経ちました。
もともと無知だった私だからこそ分かる初心者の方の不安や疑問について、ジムスタッフとしての視点も交え、お伝えできればと思います。どなたかの参考になれば幸いです。

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