
- クライミングシューズを買ったけど、臭いの予防はできる?
- 臭い対策で何か注意することはある?
- もし臭くなってしまったら諦めるしかないの?
クライミングシューズに限らず、スポーツ用シューズの臭いに悩んでいる方、多いですよね。
いろんな対策をしてはみるけど「しょうがない」と半分諦めつつ、日々を過ごしている方も多いと思います。
もしかしたら、ちょっとした習慣やアイテム選びで臭いを軽減することができることができるかもしれません。
この記事では、ジムスタッフとして試してみて効果のあったものも含めて、臭い対策をご紹介します。
すべての方に効果があるとは限りませんが、同じ悩みを持つ方のヒントになればうれしいです。
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もくじ
- クライミングシューズが臭くなる原因とは?
- 新品の時から気をつけたい!臭いを防ぐための予防習慣
- 臭い対策、注意してほしいこと
- ついてしまった臭い…消臭できる?
- まとめ|クライミングシューズの臭いは「予防&対策」で変えられる
クライミングシューズが臭くなる原因とは?
シューズが臭くなってしまうのは、汗そのものが臭いを発しているからではありません。原因は、汗をかいた高温多湿、いわゆる”蒸れている”環境の中で、シューズに付いた皮脂や角質などを餌にして雑菌が繁殖してしまうから。
特にクライミングシューズはぴったりと隙間なく、通気性が良いとは言えません。また消臭インソールを入れるというような対策もできません。
汗をかいて濡れた状態のまま長時間過ごすことも多く、臭くなりやすい条件が揃ってしまっています。
新品の時から気をつけたい!臭いを防ぐための予防習慣
そもそも、完全に無臭とすることは難しくても、できるだけ臭いを付かなくするにはどうするか。
まずは、菌が繁殖しやすい『高温多湿』の環境をなるべく早く解消すること。
蒸れて水分が残っていることで雑菌が繁殖し臭くなってしまうので、「使用後には乾かす」ことが一番大事!
使った後すぐにビニール袋などに密閉したりしないように、通気の良い状態にしましょう。
- メッシュのケースに入れる
- カゴや大きく口の開くフタの無いバッグにクライミング用具をまとめてしまう
- カラビナにシューズのループを掛けてバッグに引っ掛ける
- シューズ用乾燥剤を入れる
うちのジムではそんな風にしている方が多いです。
▼おすすめのメッシュケース。フタがメッシュで通気性が良く、下部は防水なのでチョークが付いても簡単に洗えます。
▼口が大きく開くバッグに、クライミング道具をまとめて入れている方も。
▼私は使用後のシューズに乾燥剤を入れています。
釣りの後の魚の臭いを消すところからスタートしているこの会社、剣道の小手などの消臭剤も出しているという信頼感!剣道の小手、一度好奇心で手にはめてみたことがありますが、だいぶ後悔しました…
少し燻された臭いがしますが、それが効果を上げてくれる期待感。実際、効果も良いと思います。
私はこの↓アウトドア用の中身増量タイプを使っていますが、
この、小袋セットタイプも良いなあと思っています。シューズだけじゃなくて空間消臭にも使えるので、私は小袋をトイレに置いて使っています。(それも結構効果あり)
この記事のもう少し下で、同じシリーズのスプレーとのセットもご紹介しますね!スプレー、めちゃくちゃ良いです。
また、シューズは裸足で直接履くより靴下を履いたほうが、皮脂や角質が直接シューズに付着しない分、断然臭い予防できます。
臭い対策、注意してほしいこと
ソール(靴裏)やヒール(踵)のゴムが命のクライミングシューズは、日々の臭い対策をするのに、気を付ける点がいくつかあります。
ゴムの劣化を促してしまう原因はいくつかあります。
・紫外線やオゾン
・高温(熱)
・湿気
など、身の回りにもあるものが原因となってしまいます。
《乾燥方法》
「まず乾かすことが大切」ですが、乾かし方には気を付けてくださいね。
・ドライヤーや靴乾燥機(熱)
・夏の車内置きっぱなし(高温)
・日光干し(紫外線)
などは劣化に繋がってしまう恐れがあります。
一度やったくらいではどうということはないかもしれませんが、使うたびのお手入れとすることは避けたほうが安心です。
ドライヤーや靴乾燥機は、熱を与えない “送風のみ” なら毎回でも大丈夫と思います。
《水洗い》
水に濡れることもゴムにはダメージを与えてしまいますので、水洗いすることも避けたほうが無難です。
例えば一年に一度だけ、ある程度のダメージ覚悟で洗う、という程度までにとどめておいたほうが良いのではないでしょうか。
また、シューズによっては内部に紙でできた「シャンク」と言われるものを使っているものもあります。いわゆる「紙芯」です。
その場合は水洗いは完全にご法度!気を付けてくださいね。
お下がりなどで自分のシャンクの素材が分からない場合は、やっぱり水洗いは避けたほうが安心。
《オゾン・湿気》
オゾンの除臭機もとても気になりますが、オゾンもゴム劣化の原因のひとつ。毎回使うことは避けましょう。
また、湿気のある状況下で物質はオゾンをより取り込みやすくなってしまうとのこと。
湿度が高い時は乾燥材を活用するなど、湿気対策をしておくと安心です。
私も、シューズの置き場所が悪く(多分、湿気と照明の近くだったから)、ゴムがひび割れてしまった経験が有ります。
私の場合はそんなシビアな課題を登ることは無いので無理やり使いましたが、そりゃあ劣化してないほうが絶対良いですもんね。
《粉状消臭剤》
あと、もう一点。
実はクライミングシューズは、一部のシューズを除き「リソール」という修理をして長く使うこともできます。
万が一臭い対策で粉状の消臭剤を愛用していた場合、リソールができなくなってしまう恐れがあります。
ソールにくっついたり入り込んでしまった微細な粉により新たなラバーの接着が甘くなることがあり、粉が付着している場合はお断りされる場合があります。
もしリソールをする可能性のある場合は、粉状の消臭剤は使用しないようにしましょう。
ついてしまった臭い…消臭できる?
自分のシューズもさることながら、人からお古をいただいた・中古シューズを購入したなどという場合、すでにいかんともし難い状況になってしまっていることもあります。
なんとか使いたい…でも臭いが強烈…我慢して使うしかないんだろうか…
と、ちょっと絶望にも似た気持ちになることも笑
消臭剤をいくつか、ご紹介しますね。前述のとおり、粉状のものは載せていません。
ちなみに、市販の消臭剤はすでに何種類か試して効果が無く、諦めかけた時に使ってみたスプレーです。
完全に無臭になるのはさすがに難しいですが、許容範囲までにはできるかもしれません。
▼前述の乾燥剤の同シリーズ。これ、超良かったです!
中古シューズ(裸足履きの人が使っていたもの)、どうにもこうにも強烈!っていう状態でしたが、乾いては吹き、乾いては吹きを繰り返しているうちに、もちろん無臭にはなりませんが許容範囲にはなったと思います。これは感激!
私は強い香りでマスキングするタイプが苦手なので「微香」タイプにしてみたのですが、天然のほんのり良い香りだったので、次は「若草」など普通のタイプもいいかなと思っています。
もちろんシューズだけじゃなくて、車のシートやソファなど、なんでも吹いちゃってます。
乾燥剤とのセットもあります。
まとめ|クライミングシューズの臭いは「予防&対策」で変えられる
しっかり対策すれば、クライミングシューズの臭いもグッと軽減できます。
便利なアイテムも取り入れて、快適なクライミングライフを続けていきましょう!
\ボルダリングジムもたくさん載ってます!/