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【初心者の方へ】チョークについて②┃選び方と関連アイテム、マナー・注意点

ボルダリングのこと ボルダリングのこと
  • いろんな種類のチョークの中から、どう選んだらいいの?
  • チョークバッグも種類があるみたいだけど、選び方はある?
  • ブラシってどんな時に使うの?

「必須じゃないけど、使った方が登りやすくなる」便利アイテムのチョークとブラシ。
特にチョークは、シューズと違って初心者モデルがあるわけでもなく、たくさんの中からどう選んだらいいのか難しいですよね。
ジムによってはチョークの使用規定がある場合もあったり、使う上でのマナーや注意点などもありますので、最初にある程度一般的なことを知っておくと安心です。

この記事では、ボルダリング初心者さんに向けて、

  • チョークの選び方
  • チョークバッグやブラシについて
  • ジムでのマナーや注意点

などをお伝えしますね。
チョークを使うメリットや種類の説明については、下記の記事でもう少し詳しく書いていますので、ぜひご覧ください。

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もくじ

チョークの選び方

チョークには種類がいろいろあります。
その中から自分の好きなもの、使用感の良いものを選んで使うのですが、どう選んだらいいのか最初は迷ってしまいます。

どんなところを見て選んだらいいか、ポイントをいくつかお伝えしますね。

選び方例① ジムにより規定のある場合がある

粉チョークは粒子が細かいため、どうしても空気中にたくさん舞ってしまいます。
床が汚れるのはもちろん、ジムで売っている商品にかかったり、パソコンや空調設備に溜まって故障の原因となったり、商業ビル内のジムなら他店舗からのクレームの原因となってしまったりと、様々な弊害の原因となりかねません。
そういう事態を防ぐために、ジムによってはチョークの使用規定がある場合があります。

例えば、

  • 液体チョークのみ使用可
  • チョークボールのみ使用可
  • 粉チョークは利用可能だがチョークボールの併用必須

などなど。液体チョークの銘柄の指定があるジムも見たことがあります。

またジムによってはロジン(松やに)入りのチョークの使用を禁じているところもあります。
これはホールドに松ヤニが付くことを防ぐためです。

このように使用規定のある場合は、自分の好みよりも規定を優先する必要があります。
これから行くジムにチョークについての使用規定や注意事項があるか、まずは事前に調べてみてください。

選び方例② 肌荒れ具合

肌の弱い方は、チョークを付けることで手が荒れてしまうことがあります。
基本的には手の水分を取るものですので、どうしても荒れないようにすることはできませんが、なるべく荒れにくいものを選ぶことはできます。

まず、液体チョークは候補から外したほうがいいかもしれません。
液体チョークは基本的に、炭酸マグネシウムをアルコールと混ぜたもの。肌が弱い方の中には、そのアルコールで荒れてしまう人はあります。

荒れやすい方には、添加成分の入っていない、ピュアで高品質な粉チョークをおすすめしています。

選び方例③ 手汗具合

特にジムの規定や“手が荒れやすい“ということのない方は、まずは自分の手汗具合によりチョークを選んでいきます。
チョークには、内容成分により手汗の多い「滑り手(濡れ手)」に適している商品と手汗がほとんど出ない「乾き手」に適している商品、その中間どころのオールマイティなタイプとあります。

まずはじめに、あなたは手汗が出るほうですか?

元々汗かきの方は分かりやすいですよね。たいてい「滑り手(濡れ手)」のことが多いと思います。
でも実は、普段汗かきなわけではないのに、緊張したりすると手汗が出るタイプの人もあるんです。
こういう方も滑り手と考えるといいと思います。
私は、普段の生活の中では手汗が出て人と握手できない…なんてことは特に無いのですが、課題の核心でテンパったりすると途端にバーっと手汗が出るタイプ。
それはもう、焦れば焦るほど、緊張すればするほど、ホールドにくっきり手の跡が付いてしまうほどに。
当然ホールドは水分で滑ってしまいます。
なので、自分は滑り手タイプと認識しています。

逆に「乾き手」は、極端に言えばいつも手がカッサカサで、乾き過ぎているが故にホールドが滑ってしまうタイプ。
多くはありませんが、たまにいらっしゃいます。
乾き手は、もしかしたらあまり自覚がない方もあるかもしれません。
「みんなが手汗が出てパンツで拭いたりしてるけど、自分は全然そんなことないんだよなぁ。」「だから、チョークとか要らないな」と思っている方が多いかも。
でも実は、水分を保持したり増粘剤の入ったチョークを使うと、格段に登りやすくなる可能性もあります。

この自分の手汗タイプを自覚することが、チョーク選びの第一歩。
チョークを売っているショップやジムによっては、いろんなタイプのチョークの試用ができるところもあるかもしれません。
そういう場合はぜひいろいろ比較してみてください。思った以上に使用感が違うと思います。
あとは、ジムに来ているクライマーさんが何を使っているか、感想を聞いてみるのも一つの手です。

「誰かが良いと言った」ということよりも、「自分の使い心地」が一番!
例えば同じように手汗をかくタイプ同士でも、使い心地の好みは思った以上にバラつきます。
好みの使い心地を目指して、複数のチョークをブレンドする人もあります。

チョークの細かい種類については、下記記事を見てみてください。
あなたのちょうどいい相棒が見つかりますように。

チョークの使い方

チョークバックの中に手を入れて適量のチョークを付け、なるべくバッグの外にこぼれないように、余分な粉はバッグの中に落とします。

液体チョーク単体の場合

  1. チョークが沈殿するタイプなら、まずよく振ってください。
  2. 手のひら側に適量(1~10円玉くらい)を出し、手のひらや手先に塗り拡げます。この時、手の甲側には必要ないので塗りません。
  3. よく乾かします。濡れたままだとかえって滑ります。
  4. 指先などのチョークが取れてきたら適宜塗り直します。時々手を洗っていったんオフしたほうが、より効果が高い気がします。

チョークボール(チョーク入りタイプ)・ブロックチョーク単体の場合

  1. チョークバッグにチョークボールまたはブロックチョークを入れます。
  2. 登る前にチョークバッグの中で、チョークボールを手で揉む/またはブロックチョークを刷り込み、手のひら側にうっすら白くなる程度に付けます。指先などは念入りに刷り込むと良いです。(付けすぎ注意)
  3. 余分な粉は必ずバッグ内で落とします。
  4. 指先などのチョークが取れてきたら適宜塗り直します。時々手を洗っていったんオフしたほうが、より効果が高いです。

粉体チョーク単体の場合 ※できればチョークボール併用を推奨します

  1. チョークバッグに粉チョークを適量入れます。あまりたくさん入れると必要以上に付き過ぎて使いにくいので、様子を見て入れて下さい。
  2. チョークバッグの中で適量付け、余分な粉は必ずバッグの中で落とします。
  3. チョークが取れてきたら適宜塗り直します。時々手を洗っていったんオフしたほうが、より効果が高いです。

粉体チョークとチョークボール併用の場合

  1. チョークバッグに粉チョークを適量とチョークボールを入れます。チョークボールは中にチョークの入ったタイプでも入っていないタイプでも、どちらでもお好きなほうを入れてください。
  2. チョークをまとわせたチョークボールをバッグの中でニギニギし、手のひら側全体にチョークを付けます。余分な粉は必ずバッグの中で落としてください。
  3. チョークが取れてきたら適宜塗り直します。時々手を洗っていったんオフしたほうが、より効果が高いです。

チョークバッグ・ブラシ

いろいろなデザインも楽しめるチョークバッグ。手作りされる方もあります。
用途によって使い分けます。

ブラシは、外岩に行くのじゃなければジム備え付けのものを使用すれは良いです。
上手に使うと滑り防止に絶大な効果がありますので、ぜひ活用してくださいね。

チョークバッグ

チョークバッグは主に2種類あります。
登り方やお好みによって使い分けます。

【置き型バッグ】
主にボルダリングで使用されます。床に置いて使うので、トライ中のチョーク付け直しはできません。
リードだと途中で手にチョークを付ける必要がありますので、「腰型バッグ」を使用します。
こちらのタイプは大きめサイズ。床に置いておいて、マットから降りた時に両手をバックの中に入れ、チョークを付けます。基本的にマットの中には持ち込みません。
口はたいていマジックテープやマグネットなどで閉じられるようになっていて、閉じた口をクルクルッと丸めることで、粉がこぼれずコンパクトになるようになっているものが多いです。
内張りがボアやフリース生地になっていてチョークがまぶされ、手に付けられるようになっているものもあります。

【腰型バッグ】
ベルトや紐で腰に付け、課題の途中で片手ずつ入れてチョークを付けながら登ることができます。
こちらは主にリードなどのロープクライミングで使用されることが多いです。手汗が出やすく、ワントライの中でチョークの付け直しをしたい方はボルダリングでも使用することもあります。
登りながら片手ずつチョークを付けるので、チョークを両手でこすり合わせることができません。片手で握りながら付けることができるよう、チョークボールを入れることをおすすめします。

ブラシ掛けのススメ

チョークに付随して、ブラシ掛けのこともお伝えしますね。
手が滑らないようにするためには、手にチョークを付けるだけではなく「ブラシ掛け」も大切です。
実は、ホールドにチョークがたくさん付いて固まっていると、滑りやすくなってしまうんです。
特に、「スローパー」といわれる丸みを帯びて指をかけるところのない形状のホールドなどで威力を発揮します。ブラシを掛けると掛けないとでは大違い!
私は、「これはぜひ一撃したい!」「次こそ絶対完登したい!」というようなときは、満を持して絶対滑らなそうなホールドでも、課題一通りブラシをかけまくります笑

ジムでのマナーや注意点

オリンピックなどを見ていると、選手たちが手に粉チョークを付け、パーンとたたいて余分な粉を落としているのを見ることがあります。
わぁかっこいい!と思いますが、あれをジム内でやってしまうとマナー違反になっちゃいます。
前述の「選び方例① ジムにより規定のある場合がある」のところでも書いていますが、チョークがたくさん舞うと弊害があります。
チョークの使用規定が特に無いジムも多いですが、その場合でもチョークがなるべく舞わないように、こぼれないように使うことをマナーとして身に付けていただけると、ジムとしては大変嬉しいです。

「ブラシ掛け」についてのマナーも。
たまに、誰かがこれから登る課題に丁寧にブラシ掛けをしてブラシを片付けている間に、他の人がそのブラシ掛けした課題を登ってしまう、ということがあります。
気付かなかったならもちろん仕方ないですが、例えば一緒にセッションしている時にそれをすることはご法度です。
その人はこれから勝負をかけようと念入りに準備をしたのに、その様子を見ていたはずの他の人に持って行かれてしまうのですから。

まとめ:チョークやブラシはマナーを守って活用しよう!

上手に活用することで圧倒的に登りやすくなる便利アイテム、チョークとブラシ。
初心者だからと遠慮しなくて大丈夫。使ったほうが登りやすいと感じたら、マナーを守りながらどんどん活用しましょう!
きっとあなたの上達を助けてくれますよ!

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yamco

ボルダリング未経験・運動不足のアラフィフ主婦が、まさかのジムスタッフに。
そんな私が、初めての方だからこそ感じる不安や疑問、そんな「いろんなハードル」に寄り添える記事を書いていきます。

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