
- ボルダリングしてみたいな、なんかできそうなところはいろいろあるけど、どう違う?
「ボルダリングがしてみたい!」と思った時、ボルダリングができる施設を探さなくちゃいけません。
地域によってはできそうなところがいろいろあって、結局どこに行ったらいいのかよく分からないこともあると思います。
「ボルダリング」と名がついていても、「トレーニングをするためのボルダリング専用ジム」と「レジャーとして楽しむためのアミューズメント施設」とではまったくの別物となります。
この点が意外に混同されているなと日々感じていますので、ジムとそうじゃないところとは何が違うのか、少しご説明しようと思います。
もくじ
「ボルダリング」のできるとこ いろいろ
ボルダリングジムに「ボルダリングしたい」と初めての方が来られる時、もちろんここはスポーツとしてのボルダリングジムですのでそのつもりでお迎えするわけですが、ごくたまーに、どうやらスポーツとしてのボルダリングをしたかったわけではないのでは…?と感じる時があります。
例えば、
- ルールの説明をしようとすると、「あ、ぼくらそういうんじゃないんで、ルールとかいいんで」と言われる
- 「え?お金取るの?子ども遊ばせるだけなのに?」と言われる
- 「子どもだから別に課題は要らなくてよじ登るだけさせたいんです。それで1か月登り放題で。」と言われる
- ワンピースやタイトスカートなどや、シフォン素材などのおしゃれ服(破れそう…)。着替えはお持ちですか?と聞くと、持っていませんけど?と言われる
- え、大人も?子どものするやつじゃないの?と言われる
- もしかしてガチのやつなの?と言われる
これは全て実体験です。
「ボルダリングしたい」のは本当だと思うんです。
でもなんとなくイメージだけで、じゃあジムでボルダリングするってどういうことかよく分からないという人は思ったより多い気がします。遊具と思っていたり、アスレチック的施設と同じと思ってたり。
ジムに来て「そんなガチで来たんじゃないんだけどな…」となったり、逆にちゃんとボルダリングしたいのにアミューズメント施設に行って「なんか違うかも…?」となったりなど、お互い不幸にならないために、少しそれぞれの違いを説明していこうと思います。
また、初めてのご利用時のルール説明前にどの程度説明が必要かの参考までにボルダリング経験をお伺いしますが、「経験有ります。登れます。」と言われる中にもいろいろあるな、ということにも気付いてきました。
大人の方だとアミューズメント施設・スポーツクラブ・専用ジムくらいが選択肢としてあるでしょうか。お子さんだとこれに公園遊具・イベント簡易ウォールなども含まれてきます。最近だと「家を新築した時に壁を作ってもらったので毎日登っています」「幼稚園に壁があるので登っています」という方も結構な頻度であります。
「普段登ってるんで説明は要らないです」って言われることもありますが、ジムじゃないところで登っている場合はもしかするとスポーツとしてのボルダリングではないこともありますので、いったんはちゃんと説明を受けられたほうが安心だと思います。
ちなみにそもそもボルダリングとは何ぞや?ということについては下記をご覧ください。
公園遊具
最近は公園に「ボルダリング遊具」も増えてきているようです。
これは本来のボルダリングとは違い、あくまで子どもたちがケガをしないように、落ちないように、安全面がしっかり考慮されたもの。
小さなお子さんでも課題(ルート)を登って楽しめるようにしっかり配慮してあるジムは別の話として。
子ども用課題などのない普通のジムだと、たとえ受付可能でもあんまり小さなうちから行かせようとするより、こういう遊具などで全身使って楽しんだほうが良いんじゃないかなと個人的には思います。飽きたら他の遊具にも行けるしね。
小さなお子さんを見てると、本来の「ボルダリング」という概念を理解して登れるようになるのはどんなに早い子でも年中さんくらいじゃないかなあ~。小学校1年生でもまだ早いくらいかもしれない。
あんまり小さい時に無理をすると、時間的な集中もなかなか続かないし、本人はよく分かっていないか「楽しくない」と印象付いたりする危険性もあるんじゃないかなあと見ていて思います。
小さい時からボルダリングに絞ってガンガン登り込むより、公園や原っぱで自由に走り回って身体をいっぱい使って遊んだりいろんなスポーツを体験したりのほうが、全体的な身体能力の獲得・向上には良いんじゃないかな。
イベント仮設ウォール・幼稚園やハウスメーカー住宅の壁
設置するのがクライミング専門の業者(ジムなど)かイベント専門業者・ハウスメーカー等かで壁の性質が違います。
- 前者だと、小さい壁で簡単なものであってもある程度ちゃんとしたホールド・課題が設置されています。
- 後者だと、公園遊具と同じように、本来の「ボルダリング」というよりボルダリング“風“遊具という位置づけになることが多いと思います。
どちらにしても、イベントではにボルダリングのルールをしっかり説明して…ということまではほとんどしないと思うので、ぜひどんどんチャレンジして遊んでみてください。
また幼稚園や住宅に設置された壁についても、「施主さんがクライマーで本格的にできるように設置してボルダリングのルールに沿って登っている」とかじゃない限りは「遊具」と同じと思っていただいたらいいと思います。しっかり身体を使って大いに遊んでください!
アミューズメント施設
大型アミューズメント施設には「ボルダリング」と名の付いているアトラクションも増えてきました。
これも本来のスポーツとしてのボルダリングとは別物で、遊具と同じように、使われる方が安全に・落ちることのないように楽しめるよう作られています。
別にスポーツとしてのボルダリング(課題の攻略)をしてみたいわけじゃないとか、なんとなくSASUKEっぽく遊んでみたいとか、そういう「遊びを主に」だとこちらのほうが楽しめると思います。ホールドを使って上へ上へ、ホールドはしっかり持てるように取り付けてあり、万が一手や足が滑っても大丈夫なようにヘルメットやロープを着けることもあるようです。
ボルダリングジム
スポーツとしてのボルダリングをやってみたい場合は、もちろんボルダリング専用ジムに行くのが良いです。中にはスポーツジムやスポーツ用品店等に併設されているところもあります。
公園遊具やアミューズメント施設との違いは、
- ボルダリングのスポーツとしてのルール・安全ルールやマナーを守って利用する
- シューズを利用する(だいたいレンタルが用意してあります。もしレンタルシューズに限りがあり自前のシューズ可だとしても、裸足可のところは無いんじゃないでしょうか)
- 「課題」が設定してある
- 「落ちない・絶対登れる」ようにはなっていない
というところでしょうか。
ほとんどすべてのジムで、利用するのにボルダリング未経験者は不可ということは無いと思います。どこのジムも初めての方の受け入れはしていますし、ルール・マナーを守れる方なら全く未経験でも問題なく大歓迎のはずです。
ただしジムにより課題の難易度や対象年齢などは様々で、初心者大歓迎なことと課題の難易度は別問題です。
特にお子様は、お子様も利用可能なジムとそうでないジムがあります。対象年齢や利用の条件等について事前にホームページなどで確認しておいたほうが良いと思います。
ジムに行って「ルールとか関係なく遊ばせたい」というのは絶対にアウトです。これは完全に他の方に迷惑をかけてしまいます。
ルールやマナーについては下記で見てみてください。どのジムもだいたい同様です。
どうしたら見分けられる?
「ジム」と書いてあれば、スポーツとしてのルールに則って登るジムと思ってほぼ間違いないと思います。初回のご利用時にはルールや注意事項などの説明の時間が取ってあり、それに則っての利用が求められます。
「アクティビティ」とか「アスレチック」「レジャー」などと書いてある施設はスポーツとしてのジムではなくアミューズメント系施設。トランポリンやアスレチックなど他にも違うアクティビティが用意されていたりする施設はこちらの要素が強いと思います。ボルダリング専用施設であれば、安全面から他のアクティビティが同フロアに設置してあることはほとんどないと思います。
そんな感じで情報を見分けられるかなと思います。
自分がどんな楽しみ方をしたいかにより施設を選ぼう!
子どもさんを放っておいて自由に遊ばせるなどはどのジムもできませんので、そうしたいと思えばそれが可能なアミューズメント施設や公園に行く必要があります。
ボルダリングジムに行くなら、ジムはスポーツとしてのボルダリングを楽しむところですので、ただ遊びたいという目的であったとしてもルールに沿って登り、安全ルールやマナーに気を付ける必要があります。
スポーツとしてのボルダリングを思い切り楽しもうということなら、初めてだろうが大丈夫、ぜひボルダリングジムに行ってみてください。ルールやマナーについても教えてもらえます。
下記のサイト「アソビュー」では、「ボルダリング」で検索すればいろいろ出てきます。
ここに登録されている施設はアミューズメント施設やアスレチック施設から専用ジムまで幅広く、例えばボルダリング専用ジムも初心者の方大歓迎!で入りやすいところが多いと思います。
調べて、ぜひ行ってみてくださいね。
楽しい時間を!